ステッピングモータの駆動方法には何種類がありますか?

ステッピングモータの駆動方法には主に以下の3つの種類があります:

フルステップ駆動(Full Step Drive): フルステップ駆動では、ステッピングモータの各相に正弦波または矩形波を印加します。この駆動方法では、ステッピングモータが一度に1つのステップを進むため、トルクと精度が比較的高いです。しかし、滑り(スキップ)現象が起こりやすく、振動や騒音が発生することがあります。

(写真の由来:NEMA 23 一体型クローズドループステッピングモーター 2Nm(283 oz-in) 24-50VDC エンコーダ付

ハーフステップ駆動(Half Step Drive): ハーフステップ駆動では、フルステップ駆動と同様にステッピングモータの各相に正弦波または矩形波を印加しますが、周波数を変えることでステップの間に中間位置を作り出します。この駆動方法では、ステッピングモータが半ステップ単位で回転するため、フルステップ駆動よりも細かな位置決めが可能です。ただし、トルクはやや低下することがあります。

(写真の由来:Nema 23 一体型ステッピングモータ 126 Ncm(178.4oz.in) ドライバ付 ISC04 12-38VDC

マイクロステップ駆動(Microstep Drive): マイクロステップ駆動では、ステッピングモータの各相に連続的な電流を印加し、磁場の強さを微調整することでステップの間に中間位置を作り出します。この駆動方法では、ステッピングモータが非常に小さなステップで回転するため、非常に滑らかな動きが特徴です。位置決めの精度も高く、振動や騒音も少ないですが、トルクはフルステップ駆動やハーフステップ駆動に比べてやや低下することがあります。

これらの駆動方法は、ステッピングモータを使用するアプリケーションに応じて選択されます。フルステップ駆動はトルクと精度が求められる場合に適しており、ハーフステップ駆動は細かな位置決めが必要な場合に使用されます。一方、マイクロステップ駆動は滑らかな動きが要求される場合や、騒音を最小限に抑える必要がある場合に適しています。