3Dプリンターで使われる素材・材料

3Dプリンターでは、樹脂や金属などの材料を使います。現在販売されている3Dプリンターで利用できる素材は以下の通りです。

ABS樹脂
ABS樹脂はアクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)を化学的に結合した熱可塑性(ねつかそせい=常温では変形しにくいが、加熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固まる)樹脂。耐衝撃性、耐熱性、耐寒性、耐薬品性に優れるが、耐候性には不向きで日光に長時間さらされると強度が低下する。光沢のある外観が特徴で、原材料は薄いアイボリー色だが着色可能なのでどんな色のものでも作ることができる。最も汎用性の高いプラスチック。

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PLA樹脂
PLA樹脂は「ポリ乳酸」とも呼ばれ、主にトウモロコシ、テンサイ、小麦やジャガイモなどの植物から抽出されたデンプンを発酵、乾燥させて重合した熱可塑性樹脂。ABS樹脂に比べ耐久性、耐熱性が弱く、また弾力性もなく硬いため成形に工夫が必要。成分が植物由来のため、廃棄処理後は二酸化炭素や水に分解される。地球温暖化や石油資源枯渇が問題となる石油由来のABS樹脂の代替物質として開発された新時代のプラスチックといえる。

アクリル樹脂
アクリル樹脂はアクリル酸、メタクリル酸およびそれらの誘導体の重合によって作られた合成樹脂。透明度が高く耐衝撃性と耐候性に優れているため、水族館の大型水槽などに使われている。そのほかの用途としては、戦闘機の風防(キャノピー)や自動車のテールランプなどにも採用され、ガラスよりも光を透過する特性から光学レンズにも使用されている。

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エポキシ樹脂
エポキシ樹脂は高分子内にエポキシ基を有する化合物で、熱硬化性(=液体状の樹脂を加熱して硬化させる)樹脂に分類される。主に接着剤や塗料といった原材料として、電子部品(電子回路の基盤やICなど)や土木建築など、幅広い分野で利用されている。寸法安定性、耐薬品性、電気絶縁性に優れ、現代のエレクトロニクス製品には欠かせない素材であるといえる。

ナイロン樹脂
ナイロン樹脂は「ポリアミド樹脂」とも呼ばれ、アメリカのデュポン社が開発。女性用ストッキングをはじめとした衣類からバッグなどのアパレル製品だけでなく、自動車のエンジンカバーやペダル、ハンドルやドアなどの材料としても使われている。耐衝撃性、耐熱性に優れ着色も可能。細かい粒子でできているため表面がザラザラしているのが特徴。

石膏(せっこう)
主に粉末(パウダー)状の石膏パウダーとして、接着剤を塗布しながら造形される。主に模型やフィギュアなどの造形物に使用され、成形時間が短いこと、コストが安いことなどが特徴。素材が粉状のため造形時には粉塵対策が必要なことや、成形物は耐久性が低く脆いため、デザインの確認用などに用いられることが多い。

ゴム(シリコンゴム)
スマートフォンケースやシリコンスチーマーなど、私たちの生活にとって身近なところで使われることの多いシリコンゴム。耐熱性、柔軟性に優れ着色可能。臭いがないのも特徴で、また厚さによって硬さを調整できる素材のため、食品業界だけでなく医療業界での活躍も多く見られる原材料。

金属
3Dプリンターの素材として使われる金属は鉄、マルエージング鋼、ステンレス、アルミニウム、銅、チタン、クロムモリブデン鋼、インコネルなどさまざま。金属粉末にレーザーを照射して一層ずつ溶融させながら成形していく方式が主流。試作品として使われることの多い樹脂に対し、金属は完成品として航空機の部品や医療部品、自動車のマフラーなど数多くの用途に使われている。

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