CNC工作機械で作られているもの

CNC工作機械は金属を切削する機械ですが、金属を切削してどんなものを作っているのでしょうか。代表的な例をご紹介します。

自動車部品
ガソリン自動車にはエンジン、トランスミッション、ドライブシャフト、デファレンシャルギヤ、ホイールなど、様々な金属製の部品が使用されています。電気自動車でもモーターケース、モーターギア、バッテリーケースなどの多くは金属製です(軽量化のためにCFRPなどの新素材を使うこともあります)。これらの多くを削っているのは、CNC工作機械です。

航空宇宙部品
皆様が旅行や出張で利用する旅客機。エンジン、プロペラ、油圧シリンダー、ブレーキ、ランディングギア、翼のリブなどの金属製の部品が非常に多く使われています。また近年は、米SpaceX社が商用ロケット事業を進めるなど活発な動きを見せる宇宙業界。ロケットにも航空機と同様、多くの金属製の部品が使われます。

人工衛星や宇宙望遠鏡も同様です。2021年にNASAが開発・打ち上げを行った「ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡」には、宇宙からの赤外線をキャッチする「主鏡」という部品があります。この主鏡をベリリウムという金属の塊から精密に削り出したのは、埼玉県に本社を置く三井精機工業株式会社製のCNCマシニングセンタでした。

ロケットや航空機の部品には強度、軽量、耐久性の全てが求められるので、それらの特徴を持つ「ジュラルミン」と呼ばれるアルミ合金や、チタン合金、「インコネル」と呼ばれるニッケル合金などが、材料として多く選ばれています。

中空ステッピングモータ

ロボット部品
ソニーAibo、ホンダのASIMOソフトバンクのPepperなど、ロボットは過去から現在に至るまで私たちを魅了してきました。新しいロボットを設計製造するベンチャー企業も次々と登場しています。

またこれら民生用ロボットだけでなく、自動車メーカーの多くには「産業用ロボット」と呼ばれる、工場で使う専用のロボットが導入され、日夜自動車の組み立てを行っています。

ロボットは民生用・産業用問わず、私たちの生活に密接に関わっていますが、ロボットにもモーター、減速機、ブラケットやボルトなど多くの金属製部品が使われています。

CNC工作機械と防衛産業
航空宇宙技術は民間・研究目的だけでなく、軍事目的でも用いられます。その代表例は戦闘機やヘリコプター、ミサイルなどです。これらは旅客機やロケットと同じく、多くの金属製部品が用いられています。CNC工作機械は、私たちの暮らしを守る産業にとっても欠かせない存在なのです。

クローズドループステッピングモーター

医療用機器部品
血圧計・心電計・ペースメーカや人工関節・MRICTスキャンなど、病院には大小問わず様々な機器があり、それらの多くに金属製部品が用いられています。

なお医療業界では、治療において医療器具を直接体内に埋め込むことがあります。その代表例が人工関節で、強度と軽量と耐久性の全てを満たし、なおかつ金属アレルギーを起こしにくい材料が選ばれます。従って人工関節においては、しばしばチタン合金が材料として選ばれることがあり、これを一人一人の体のサイズに合わせてオーダーメイドで削るのが、CNC工作機械の役目であり得意分野です。

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