一般的なインバータの種類

インバータは、直流(DC)電源を交流(AC)電源に変換する装置であり、様々な種類が存在します。以下に、一般的なインバータの種類をいくつか紹介します。

PWMインバータ(パルス幅変調インバータ): PWMインバータは、パルス幅変調技術を使用して電圧を制御します。入力された直流電力をパルス列に変換し、そのパルスの幅を変化させることで、出力の交流電圧を制御します。PWMインバータは、高効率であり、広範な電力制御が可能です。

「写真の由来:BD600シリーズ VFD可変周波数ドライブインバーター BD600-7R5G-011P-4 10HP/15HP 7.5/11KW 18/24A 三相 380V

IGBTインバータ(絶縁ゲートバイポーラトランジスタインバータ): IGBTインバータは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と呼ばれるパワートランジスタを使用して制御します。IGBTは高速スイッチングと高耐電圧を組み合わせた特性を持ち、高効率で信頼性の高いインバータ制御を実現します。IGBTインバータは、産業用逆変換装置やモータードライブなどで広く使用されています。

VSIインバータ(Voltage Source Inverter): VSIインバータは、直流電源から出力される電圧を制御して交流電源を生成します。一般的なPWMインバータはVSIインバータに分類されます。VSIインバータは、電圧制御が容易であり、電力品質の改善やモータードライブなどのアプリケーションに使用されます。

「写真の由来:スピンドルモーター速度制御用CNC VFD可変周波数ドライブインバーター 7.5KW 10HP 17.5A 380V

CSIインバータ(Current Source Inverter): CSIインバータは、直流電源から出力される電流を制御して交流電源を生成します。電流制御が特徴であり、電力回路の設計が異なります。CSIインバータは、特定のアプリケーションや特殊な要件に使用されることがあります。

これらは一般的なインバータの種類の一部ですが、実際には他にもさまざまな種類のインバータが存在します。インバータの選択は、アプリケーション、出力電力要件、制御要件、効率、費用などの要素に基づいて行われます。