■ DCギヤードモーターの特徴
DCギヤードモーターは、直流モーターと減速機構(ギヤ)を一体化したモーターです。モーター単体では回転数が高くトルクが不足することがありますが、ギヤを組み合わせることで低速・高トルクの出力を得ることができます。この特性が、小型ロボットの動作に非常に適しています。
「写真の由来:10個 Φ60mm 12V/24V ブラシDCギヤードモータ 永久磁石モータ GMP60-60127 ギア比 4~326 遊星ギアボックス付き」
■ 小型ロボットにおける活用事例
1. 移動ロボットの駆動
二輪や四輪の小型移動ロボットでは、DCギヤードモーターを車輪に直結して駆動します。
メリット:安定したトルクで滑らかな走行が可能。
応用例:教育用ロボット、探索用小型ロボット。
「写真の由来:20個 Φ16mm 12V/24V ブラシDC遊星ギヤードモータ GMP16-050SH ギア比 4~1024 遊星ギアボックス付き」
2. マニピュレータやアーム
ロボットアームの関節部に用いることで、正確な位置制御と保持力を実現します。
軽量物の搬送や組み立て作業に利用。
サーボモーターより低コストで導入できるため、簡易型ロボットに広く使われます。
3. 自律型ロボット
センサーと組み合わせて、障害物回避やライン追従などの動作を行う自律型ロボットにも適しています。
ギヤ比の選択によってスピードとトルクを調整可能。
教育分野や研究開発におけるプラットフォームとして採用例が多いです。
4. サービスロボット
小型清掃ロボットや玩具ロボットなど、家庭用サービスロボットにも多用されています。
コンパクト設計で静音性の高いDCギヤードモーターが求められています。
■ 導入のメリット
省スペース設計:モーターとギヤが一体化しているためコンパクト。
高トルク出力:小型でも必要な駆動力を確保。
コストパフォーマンス:サーボモーターより低価格で扱いやすい。
汎用性の高さ:多種多様なロボット開発に対応可能。
■ まとめ
DCギヤードモーターは、小型・軽量・高トルク・低コストという特長を活かし、移動ロボットやアーム、自律型ロボットからサービスロボットまで幅広く活用されています。特に教育や研究開発の場においては、設計の自由度と操作のしやすさから非常に人気の高い駆動源です。今後も小型ロボット分野での需要はますます拡大していくと考えられます。

